花車

日常の雑事を発信

鹿桜 奈良公園の珍事

 

奈良公園の鹿は公園内に鎮座する春日大社の神使であるとされ、
古くから手厚く保護されています。

昔は殺めると厳しい刑罰を受けました。
朝、起きてみて自分の家の前に倒れている鹿がいようものなら、
大変な災難がかかってくるのです。
ですから奈良の人はその名残りかどうかはわかりませんが、
今でも早起きだといわれています。
鹿達は現在野生の動物として生息しており、その数は約1200頭ほどで
国の天然記念物にも指定されています。
また奈良公園のマスコット的存在として観光客や地元住民から
愛されている一方、交通事故による被害も多発しています。
その数は年間100頭前後の鹿が交通事故の被害に遭っているそうです。

鹿と人間の共存も大きな課題となってきています。
毎年冬と夏に行われる「鹿寄せ」はホルンで、ベートーベンの交響曲第6番
「田園」の一節を吹き鳴らすと、たくさんの鹿が林から飛び出し、
一斉に集まってくるもので外国人観光客などにも人気のイベントとなっています。
から鹿の尻.PNG
     シカのおしりから桜が噴き出して見えると話題に【写真提供:しかC(@igufoto)さん】
奈良公園にいるシカの写真をこれまでに10万枚以上撮影しているという、
しかCさん
桜や紅葉、子ジカが誕生する出産シーズンなどはほぼ毎日撮影に来るそうで、
平常時でも週2~3回は撮影に通うのだとか。
趣味が高じて、「しかかお図鑑」という“ZINE”を作り上げています。
こうして奈良公園のシカの“エキスパート”となったしかCさんの写真は、
ツイッター上で度々話題になっています。
このほど注目を集めたのは、シカと桜という風情ある風景。……のはずだったのですが、
しかCさんは撮影した写真を見返している時、ある違和感に気が付いたそうです。
シカの背後で咲き誇る満開の桜。
しかし、よくよく見てみると絶妙な具合でおしりの部分に桜がかぶり、
まるで噴き出しているようなファンタジックな一枚になっています。
しかCさんは「撮ってる時何も思わなかったんだけど、家帰ってから冷静に見たら、
シカのおしりから桜が噴き出してるような変なかぶり方しててボツ写真になってしまった」
とコメントを添えてこの写真をツイート。
すると5.9万件もの“いいね”が集まる大反響となりました。
「撮影時点では『シカと桜の美しい写真が撮れたぞ』と思っていたのですが、
家に戻ってパソコン画面で見ていて『ダメだこりゃ』となりました。
けれども『おしりから桜が噴き出している面白写真』に気持ちをスイッチングして、
ツイートしてみることに。
そもそも写真コンテストなどに応募したりする予定などもないので、『ボツ写真』と
書いていますが、ツイッターにアップした時点でボツでも何でもないんですね(笑)」
何とも不思議な写真には“いいね”だけでなく、たくさんのコメントも。
「ボツ写真ということですが、何とも言えない妙味がありますね」
「切ない表情がまた何かを思わせますねw 素晴らしい」
「これは神がかってる」「おしりから春をまく聖獣ですね」など、
ツボにハマった人が続出しています。ということです。
                                    <Hint-Pot>より記事の一部を抜粋